こんにちは、小さな菜園ブロガーのRio(@Rio_reach)です。
育苗(「いくびょう」と読みます)…それは種から苗を育てること。
畑に直に種をまくのではなく、ポットやセルトレイに種をまき、畑に植えるために苗を育てること。
正直、手間がかかりそう。種から苗を作ると何かいいことがあるの?
多くの人が認識している通り、苗づくりは、正直簡単ではありません。
しかし、苗づくりには種から野菜の様子を観察できるという醍醐味もあるんです。
その楽しさは値段には換算することはできません。
そこで本記事では、農学系大学院卒かつ育苗歴3年の私が種から苗を作るメリットについて書いていきたいと思います。
種から苗を育ててみたい!という家庭菜園初心者・中級者の方の参考になれば幸いです。
苗作りが成功すれば、野菜づくりの半分は成功!!「苗半作」
「苗半作」と呼ばれるほど、野菜づくりにおいて「苗づくり」はかなり重要なポイントであることをご存知でしょうか?
苗半作とは、「苗作りが成功したら野菜づくりの半分は成功」という昔から伝えられている言葉です。
良い苗を、苗にとって最適な環境で手塩にかけて育てて、大きくなったら畑という大自然に植えてあげる。
人間でも「三つ子の魂百まで」とも言いますが、良い苗を植えれば、野菜自身の生命力で病害虫にも負けず、かつとても良く育ち、収穫もたくさんできる野菜に成長するのです。
種から苗を作るメリット
種から苗を作るメリットは4点あります。
- 品種を自分で選べる
- 愛着がわく
- 種苗代が安くなる
- 良い苗を厳選して畑に植えることができる
順に詳しくみていきます。
育苗のメリット1 品種を自分で選べる
家庭菜園を何年かやっていると、
- いろんな品種を育ててみたい。
- 珍しい野菜を育ててみたい。
そんなことを考えたりする経験はないでしょうか?
苗を購入するのはお手軽なのですが、どうしても品種は限られてしまうというデメリットがあります。
自分で育苗できれば、自分が育ててみたい野菜を種から育てることが可能になります。
育苗のメリット2 愛着がわく
育苗は手間はかかるものの、種から育てるとやはり愛着がわきます。
発芽して嬉しくなって、寒くないかどうか考えてあっためたり、水が足りているかどうか見守ったり、暖かい日には外に出して風を当てたり。
自宅での育苗は正直手間はかかりますが、日々少しずつ成長する野菜を観察できるのは楽しいですし、嬉しいものです。
野菜が我が子のように思えてきます。
育苗のメリット3 種苗代が安くなる
苗を購入するよりも種から育てたほうがかかる金額としては安くなります。
苗を購入する場合、高い苗だと、1つ300円以上する苗もあります。
例えば、家庭菜園で大人気の中玉トマトの品種であるフルティカ。
こちらの種袋で購入した場合、1袋18粒、発芽率85%として、1株あたり約40円です。
これを苗で購入すると、1株あたり250円から300円くらいかかります。
もちろん、プロの手による育苗であるため、品質は高いです。
そして、自分で育苗する場合は自分の労力がかかります。
育苗のメリット4 良い苗を厳選して畑に植えることができる
野菜の中には、育苗をしなくても、種をそのまま畑にまいてしまえる野菜もあります(ハクサイなど)。
一見、そのまま畑に種をまいた方がラク、と思いがちですが、
畑に直接種をまいた場合、環境の要因により大きく左右されるので発芽率が低くなります。
そのため、複数の場所に種をまいたのに一部しか発芽しない状態となり、結果として畑に無駄なスペースがでてきやすくなります。
すでに育っている苗を植える場合は、畑に無駄なスペースはできませんし、複数の育てた苗の中で厳選した良い苗を植えることができます。
結果として、野菜づくりの成功率を上げることができます。
まとめ
本記事ではまずは苗を作るメリットや良い苗の条件について書いていきました。
この記事を読んで、苗づくりに挑戦してみたい!!と感じてくれた方は、ぜひ次回以降の記事を読んでもらえると嬉しいです。
次回の記事では
- 実際に育苗するには何が必要なの?
- 苗の管理方法
- ありがちな失敗例
- 代表的な夏野菜の植え時
についてまとめていきたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!Rioでした。
続きの記事はこちらです。