こんにちは、小さな菜園ブロガーのRio(@Rio_reach)です。
12月です。
そんな風に思っていませんか?
実は、マルチとビニールトンネルで保温をしっかりして、
寒さに強い品種を選べば、12月でも1月でも2月でも、野菜を育てることは可能です。
本記事では、
12月からの野菜づくりに必須であるマルチとビニールトンネルについてと、
12月から育てることができる野菜を書いていきます。
ただ、さすがに12月から育てることができる品種は限られています。
ですので、本文中で、12月から育てられる品種も紹介していきます。
ぜひ参考にして下さいね!
12月の野菜づくりはマルチとビニールトンネルが必要
12月の野菜づくりは、とにかく地温と気温を上げるため、
「ビニールマルチ」と「ビニールトンネル」が必須です。
では、どんなマルチでも、トンネルでもいいのかいうと、
そうではありません。
一番効果的かつ省力的なのは、
「透明ビニールマルチ」と「穴あきビニールトンネル」です。
順に詳しく見ていきます。
冬のマルチは透明ビニールマルチで決まり!地温だけではなくて気温も上がる
画像引用:Amazon ホールマルチ半透明(銀ネズ) 幅95cmX長さ200mX孔80mm 規格9245
冬のマルチは透明マルチで地温上昇を狙いましょう。
地温だけではなく、トンネル内部の温度上昇効果も狙うことができます。
参考:家庭菜園雑誌 「やさい畑 2018年冬号」
マルチには、
- 黒マルチ
- 銀マルチ
- 透明マルチ
の3種類あります。
この3種類の中で一番地温上昇効果が高いのが、透明マルチです。
透明マルチは日光を通すため、地温もその分上がりやすいです。
その分、黒マルチと違い雑草抑制効果はありませんが、冬は雑草も生えにくいため問題ありません。
新情報!!プチプチシートも地温上昇に有効
冬のマルチングには、梱包などで使う「プチプチシート」を
マルチシートとして使うことも地温上昇に効果があるようです。
実験では、透明マルチよりも地温を高く保つことができたそうです。
参考:家庭菜園雑誌「やさい畑 2018年冬号」スマイル農園のミラクル栽培の特集記事
プチプチシートの使い方の注意点は、
プチプチシートの凸面を下面(地面接する面)にすること。
空気の気泡を土に接触させることにより、地温を外に逃しにくくします。
プチプチシートはホームセンターなどでロールで販売されており、
手に入りやすいのも嬉しいですね。
透明マルチよりも地温の上昇効果を狙いたい場合、
プチプチシートのマルチングを一度試してみると面白いかもしれません。
穴あきビニールトンネルなら初心者でも冬に野菜が作れる
画像引用:Amazon 渡辺泰 ぽかぽかシート 穴あき 0.04mm×1.5m 10m
次にビニールトンネル についてです。
野菜づくり初心者や、毎日畑に行けない場合は、
穴あきビニールトンネルを使いましょう。
ビニールトンネルには一般的な農家で使われる穴のあいていないビニールトンネルと、
穴あきビニールトンネルの2種類があります。
というのも、穴のあいていないビニールトンネルは、
家庭菜園レベルでは扱いが難しいです。
穴の空いていないビニールトンネルは密閉されているので、
トンネル内部の温度や湿度が上がりすぎてしまうことがあります。
それを防ぐため、トンネルの裾を上げ、換気量を調整します。
いつ、どのくらい、どんな天気の時に換気するべきなのかは、
場所や経験によるため、見極めが難しいですし、
1日1回は換気が必要になることが多いので、毎日畑の様子を見る必要があります。
穴あきビニールトンネルであれば、温度や湿度が上がり過ぎてしまっても、
穴から熱や水蒸気を逃がすことができるため、
温度や湿度の過剰な上昇を防ぐことができます。
なお、保温効果が落ちるため、穴なしを適切に運用した場合と比較すると、
野菜の成長速度はゆっくりになります。
それでも野菜はしっかりと育つので、
リスクのある穴なしビニールトンネルよりも、
穴あきビニールトンネルの方が良いと思います。
12月に育てることができる野菜
ダイコン
真冬にダイコンの種まきをする場合、ダイコンならなんでも良い、という訳ではなく、
とう立ちの遅い(晩抽)ダイコンの品種を選ぶ必要があります。
12月に種をまくと、どうしても4月、5月まで収穫タイミングがずれ込んでしまいます。
暖かくなると、ダイコンは花を咲かせてしまいます。
花が咲くと、ダイコンの食味が落ちます。
そのため、とう立ちの遅い(晩抽)ダイコンの品種を選びましょう。
12月にまくことができるダイコンの品種
家庭菜園でおすすめできるのが三太郎大根。
工夫すればほぼ1年中種をまけるのではないかというくらい、幅広い作付けができます。
お手軽に少し変わった大根を育ててみたい方は、
ミニ赤大根を育ててみましょう。
収穫までの時間が1ヶ月半〜2ヶ月程度と短いため、
早く収穫したい人にもおすすめできます。
葉ダイコン
葉ダイコンはその名の通り、ダイコンの葉に特化した品種です。
漬物にしたり、炒め物にしたりと以外と活躍してくれます。
ミニダイコンみたいになっておもしろいですよ。
12月にまくことができる葉ダイコンの品種
ホウレンソウ
寒い時期にぜひ育てたいホウレンソウ。
寒さに当たったホウレンソウは、寒さに抵抗するために甘み成分を蓄えるため、
びっくりするくらい甘いホウレンソウになります。
スーパーでは味わえない味です。
12月にまくことができるホウレンソウの品種
少し変わったホウレンソウを楽しみたい場合は、赤軸ホウレンソウもあります。
「サラダあかり」という名の通り、サラダにも使えますし、通常の用途にも使えます。
玉レタス
結球するレタスも、ビニールトンネルがあれば植えることができます。
どんどんと丸くなっていく姿は観察していて楽しいです。
パリッとしたみずみずしいレタスの収穫をめざしましょう。
12月にまくことができる玉レタスの品種
リーフレタス
玉レタスよりも栽培期間が短くて、お手軽に栽培できるのがリーフレタスです。
まるでフリルのような姿で、畑を彩ってくれます。
長く楽しむことができるのも嬉しいですね。
12月にまくことができるリーフレタスの品種
レッドファイヤーは、葉先が赤と赤と緑が楽しめます。定番で作りやすい品種です。
マザーレッドは真っ赤なリーフレタスです。
マザーグリーンは明るい緑色です。
コマツナ
家庭菜園の定番であるコマツナは炒めても茹でても使えるので、
どれだけあっても嬉しい野菜です。
ホウレンソウと一緒で、寒さに当たると甘みがますので、
冬のコマツナは一味違います。
12月にまくことができるコマツナの品種
カブ
肉質が柔らかく、冬の煮込み料理にぜひ使いたいカブも、
ビニールトンネルなら育てることができます。
12月にまくことができるカブの品種
「耐病ひかり」は、作付け期間が7月から4月とかなり長いのが特長です。
太るのも早く、好みの大きさで収穫することができます。
ミズナ
ミズナも保温することで1年中栽培が可能な野菜です。
サラダにしてもよし、お鍋の具にしてもよし、おひたしにしてもよし。
いろんな用途で使えます。
12月にまくことができるミズナの品種
ちょっと変わった紫色のミズナもあります。
アントシアニンがたっぷりとれそうですね。
ラディッシュ
別名、二十日大根。
ラディッシュもビニールトンネルがあれば12月でも育てることができます。
さすがに20日ではできませんが、
冬でも1ヶ月程度で収穫することができます。
12月にまくことができるラディッシュの品種
栽培しない場合は寒おこしして土壌消毒しよう
寒おこしとは、厳寒期に行うことができる土壌消毒です。
土をスコップで30cm程度掘り起こし、
土を塊のまま、寒さに当てて、土壌を消毒します。
土の中にいる病害虫や雑草の種を寒さで死滅させることができ、
春の作付けの成功につながります。
自然を利用した土壌消毒になるので、
有機無農薬栽培をしている方は、ぜひ寒おこしをやってみましょう。
寒おこしについては、別の記事でまとめたいと思います。
まとめ
12月の野菜づくりのポイントとなる、
マルチやビニールトンネル についてと、育てることができる野菜の品種のご紹介を
書いていきました。
冬寒さにも負けずに育つ野菜を見ると、
立派に育ってくれていることが嬉しくて、
なんだか清々しい気持ちになります。
野菜を寒さから守ってあげることをイメージして、
ぜひやってみて下さいね。
それでは、楽しい菜園ライフを!