こんにちは、小さな菜園ブロガーのRio(@Rio_reach)です。
Rioのお仕事は、農園で起こることについて、色々と相談を受けること。
今回は、こんな質問を受けました。
今日は、この疑問に答えたいと思います。
畑の台風対策って何をやるの?


畑の台風対策は以下の通りです。
- 資材が飛ばないように固定する(特にトンネル)。
- 倒れそうな支柱があれば補強する。
- 野菜の風除けをする。
実は、普段からしっかりと区画をきれいにした状態にしてあれば、
台風対策は不要な場合が多いです。
とはいえ、台風はある意味いい機会になるので、それぞれポイントを書いていきたいと思います。
資材が飛ばないように固定する(特にトンネル)


台風はその強い風により、いろんなものを飛ばしてしまいます。
ですので、風で飛ばされないようにきっちりと固定しておく必要があります。
トンネルの被覆材(防虫ネット・寒冷紗・ビニール)
台風で一番困るのが、トンネルのネットが飛ばされてしまうことです。
飛ばされてしまうトンネルには共通点があります。
- 裾(すそ)を固定していないトンネル
- 被覆材の外側から固定されていないトンネル


不織布やネットなどのべたがけ資材
大きな石や、水を入れたペットボトルで重しにしている場合は、少し危険です。
通常の天候であれば、重しでも十分なことが多いのですが、
強風の場合、重しの隙間から風が入り、べたがけ資材が飛ばされてしまうことがあります。
そのため、裾を土をかぶせたり、Uピンを使ってしっかりと固定しましょう。
更に上から、ダンポールなどの支柱、もしくは、麻紐、マイカ線で押さえるようして、
更にUピンで固定するとより安心です。
その他細かいもの
また、以下のようなものが畑においていませんか?
- トンネルパッカーや洗濯バサミ
- 肥料入りの袋
- 長靴や軍手
これら小さいものは、持ち帰るなどして撤去しましょう。
飛んでしまっても本人は困らないかもしれませんが、畑のゴミとなってしまったり、
他の畑に飛んで行ってしまい、迷惑をかけてしまう可能性があります。
畑に飛んでいってしまいそうなものがある場合は片付けましょう。
台風を良い機会と捉えて、もう使えないものが置いてあったりしないかをチェックし、
不要なものであれば捨てましょう。
倒れそうな支柱があれば補強する


野菜の重みに耐えきれず、いまにも倒れそうな支柱や、折れそうな支柱がないかチェックしましょう。
思ったよりも野菜が育ってしまい、野菜の重みに耐えきれていないし支柱や、
いまにも倒れそうなネットものの支柱はありませんか?
特に倒れやすいのは、キュウリやゴーヤ、ヤマイモなど、ネットを利用している野菜です。
もろに風を受けるので、補強が不十分だと、そのまま倒れてしまうこともあります。
基本の支柱の立て方や補強の方法はやまむファーム様の以下の記事がわかりやすいので、参考にしてみて下さいね!
支柱立ての種類と支柱の立て方
支柱の根元に、さらに別の支柱を差し込んで補強するのもありです。
小さな支柱や折れた支柱を、立っている支柱にくくりつけて差し込みます。
大きい野菜の風除けをする


強風にずっと野菜が当たっていると、野菜の葉が乾燥し、チリチリになってしまうことがあります。
特に、海に近い地域の方は要注意で、強風だけではなく、海の塩分を含んだ風が吹き付けることにより、
塩害が発生してしまいます。
植物にとって、塩は大敵。
塩水をかけると、植物は枯れます。
これはなぜかというと、塩水のように濃度の濃い水が植物の表面や、根に密着すると、
植物の水分が抜けてしまうからです。
難しい言葉で言うと、浸透圧差というやつです。
水は浸透圧が高い(濃度が濃い)ところから、浸透圧が低い(濃度が薄い)ところに流れていきます。


前回の台風では、農園のナスやトマトの葉に塩水が吹き付け、チリチリに乾いてしまいました。
ですので、どうしても、守りたい野菜がある場合は、風除けは必須です。
サイズが小さい野菜であれば、トンネルをかけましょう。
防虫ネットや不織布でトンネルを作っておけば、塩水が直接吹き付けられることを防ぐことができます。
トンネルに入りきらない場合は、
背の高い支柱(180mm)を1m間隔で立てて、野菜をぐるっと囲み、ネットを張り巡らせて風除けを作りましょう。
ネットを支柱にくくりつけるため、ネットに穴を開けるか、物干し竿用の洗濯バサミで固定しましょう。
まとめ
繰り返しになりますが、畑の台風対策を振り返ります。
- 資材が飛ばないように固定する(特にトンネル)。
- 倒れそうな支柱があれば補強する。
- 野菜の風除けをする。
ぜひチェックして台風に負けない区画を作りましょう!